大熊 貴典(おおくま たかのり、1995年5月20日 - )は、埼玉県八潮市出身のプロ野球選手(内野手)。
来歴
プロ入り前
小学生時代にリトルリーグで野球を始めた当初は投手を務め、中学生時代もシニアで投手を務めていた。
そのまま投手として岩手県の盛岡学院高へ進学するが、同級生に大熊より実力のある投手がいて、その投手がエースになったことで遊撃手へ転向。また同級生には若竹星矢もいた。俊足と、猛練習によって培った広い守備範囲を生かして1年夏からレギュラーの座を掴むと、1年夏と3年春夏の3季で甲子園出場に貢献。特に3年春はベスト8に若竹とともに食い込む活躍を見せ、3年夏は3回戦で後にチームメイトとなる福永恭也を擁した福岡・筑陽に敗れはしたものの本塁打も放った。当初は高卒でのプロ入りを目指してプロ志望届を提出したが、上位での指名を希望し下位や育成での指名では大学進学を表明していたこともあって、指名漏れとなった。なおこの時、若竹もプロ志望届を提出していたが、ともに指名漏れとなっている。
大学は東京六大学のひとつ・興慶大へ進学。ここでも1年春からベンチ入りし、2年からは二塁手のレギュラーとして活躍した。通算8季で71試合に出場し、3年からは4季連続で盗塁王を獲得しベストナインも2度受賞した。2017年ドラフトでは上位候補として注目を集め、愛媛ブルークラウンズが2位で指名して入団した。同期には、のちにプロでもチームメイトとなる岡本研吾がいた。
プロ入り後
ルーキーイヤーの2018年は春季キャンプ、オープン戦で一軍に帯同したが、結果を残せず開幕を二軍で迎える。二軍では二塁手のレギュラーとして打率3割を超える活躍を見せ、6月に一軍へ昇格する。一軍では安田脩平への対抗馬としてスタメンにも名を連ねたが、結果を残せずに8月中旬に二軍へ降格して以降は一軍への出場がなかった。二軍では22盗塁をマークして東海グランパスの森良太郎とともにウエスタン・リーグ盗塁王を獲得している。
2019年は5月に左足の肉離れで戦線離脱した時期もあったが、一軍での出場は前年より増えて39試合をマーク。打率は.173と結果を残せなかったが、代走要員としては結果を残したシーズンとなった。
2020年も怪我の影響で出場機会は35試合に留まったが、打席数は自己最多を更新。打率も初めて2割台に乗せた。
選手としての特徴・人物
50m5.7秒の俊足と、それを生かした広い守備範囲が武器。
詳細情報
年度別野手成績
年 |
球 |
試 |
打 |
打 |
得 |
安 |
二 |
三 |
本 |
塁 |
打 |
盗 |
盗 |
犠 |
犠 |
四 |
敬 |
死 |
三 |
併 |
打 |
出 |
長 |
O |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 愛媛 | 27 | 75 | 62 | 12 | 1 | 0 | 0 | 13 | 4 | 4 | 2 | 9 | 0 | 4 | 0 | 0 | 19 | 1 | .194 | .242 | .210 | .452 | |
2019 | 39 | 56 | 52 | 9 | 0 | 0 | 0 | 9 | 1 | 5 | 1 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 11 | 1 | .173 | .204 | .173 | .377 | ||
2020 | 35 | 101 | 94 | 21 | 2 | 0 | 0 | 23 | 8 | 8 | 3 | 1 | 0 | 6 | 0 | 0 | 19 | 3 | .223 | .270 | .245 | .515 | ||
通算:3年 | 101 | 232 | 208 | 42 | 3 | 0 | 0 | 45 | 13 | 17 | 6 | 12 | 0 | 12 | 0 | 0 | 49 | 5 | .202 | .245 | .516 | .462 |
タイトル
表彰
記録
背番号
- 5(2018年 - )
関連項目
愛媛ブルークラウンズ 2022 | |
監督 | 75 大野泰隆 |
一軍 コーチ |
74 薬師寺慶和(ヘッド) | 76 山田知史(投手) | 72 太田拓矢(投手) | 77 河野雅裕(打撃) | 78 田崎直哉(打撃) | 81 鶴岡優太郎(内野守備走塁) | 84 黄川田和史(外野守備走塁) | 73 富田達哉(バッテリー) | 91 中尾周平(コンディショニング) | 92 高崎富久雄(コンディショニング) |
二軍監督 ・コーチ |
88 林佳彦(監督) | 83 大島寿憲(投手) | 86 長瀬雅毅(投手) | 87 平井一基(打撃) | 71 武藤博史(打撃) | 89 東川晃弥(内野守備走塁) | 80 奈良康介(外野守備走塁) | 85 高野久雄(バッテリー) | 95 松尾賢志(バッテリー補佐) | 93 田中潤児(コンディショニング) | 94 田端勇士(コンディショニング) |
投手 | 4 ケリー | 11 西村悠祐 | 13 宮本俊 | 14 岡本研吾 | 15 横山優一郎 | 16 山田恭平 | 17 小林貴将 | 18 小野田達也 | 19 藤林貴裕 | 20 鈴木涼 | 21 藤尾賢介 | 23 澤野航大 | 24 仁科陽 | 26 谷沢信幸 | 28 ハミルトン | 31 山本翔樹 | 33 森克秀 | 35 青山慶一郎 | 36 八木武揚 | 37 中村栄佑 | 38 ジョセフ | 41 安藤大暉 | 44 長野達哉 | 45 ガリクソン | 47 岩井翔 | 48 佐藤祥吾 | 50 柳沢朝陽 | 54 加藤航平 | 58 武本紫龍 | 59 橋本祥太郎 | 60 鎌田優希 | 66 清水寛幸 | 68 吉川健吾 |
捕手 | 3 斎藤昌磨 | 22 西井隆也 | 32 廣田侑季 | 49 石井昌人 | 57 豊永将斗 | 65 大本怜人 | 69 山下涼 |
内野手 | 00 谷麟平 | 2 桃井健太 | 5 大熊貴典 | 7 宮野大智 | 8 神崎眞吾 | 9 安田脩平 | 10 木谷真太郎 | 12 福永恭也 | 25 麻生晃汰 | 29 富樫颯斗 | 30 小山田大樹 | 39 布施大輔 | 40 山岡大夢 | 46 山崎佑生 | 52 田島虎太郎 | 56 永澤佑磨 | 67 バーンハート |
外野手 | 0 千葉愛斗 | 1 阿部泰史 | 6 畠山将平 | 27 豊島将吾 | 34 船田雄太郎 | 42 ルイーズ | 43 中嶋晋平 | 51 長谷川斗真 | 53 大村麗音 | 70 河野翔希 |
育成選手 | 101 芦田勘太(内野手) | 102 森山比呂(捕手) | 103 田村晨(外野手) | 111 高林敦也(投手) | 113 萩尾悠登(投手) | 114 島田拓二郎(投手) | 115 朝井冬馬(投手) | 116 宇賀地秀隆(投手) | 117 本堂來芽(投手) |
愛媛ブルークラウンズ 2017年ドラフト指名選手 | |
新人選手選択会議 | 1位:小野田達也 | 2位:大熊貴典 | 3位:高橋龍亮 | 4位:青山慶一郎 | 5位:砂川慧 |
育成選手選択会議 | 1位:山田達樹 | 2位:村上龍聖 | 3位:河野翔希 | 4位:島田拓二郎 |