新田 拓也(にった たくや、1995年9月26日 - )は、群馬県藤岡市出身のプロ野球選手(外野手)。
来歴[]
プロ入り前[]
小学生時代にリトルリーグで野球を始めた時から外野手を務め、中学時代はシニアリーグに所属して関東大会優勝の経験を持つ。当時から俊足巧打強肩で知られ、幾多の進学校からの誘いもあったが最終的には地元群馬県の館林中央高へ進学した。
高校時代はその並外れた身体能力で1年夏からレギュラー入りを果たすと、2年春と3年春・夏の甲子園に出場。2年春は初戦で敗れたものの新田自身は猛打賞を記録し、3年春のセンバツでは福永恭也を擁する福岡・筑陽を破るなどしてベスト4に進出。3年夏は初戦で安斉健嗣を擁する福島・英創学院に勝利したものの、勝ち進んだ先の準々決勝で筑陽に敗れてベスト8止まりだった。それでも計9試合で41打数18安打、打率.439のハイアベレージを記録した。
2013年ドラフトでは上位候補として期待されたが、体格が細いことと3年夏甲子園終了後に右足の疲労骨折を起こしたことで評価が低くなり、結局7位で東海グランパスが指名した。入団当時の背番号は57。
プロ入り後[]
2014年は骨折からの病み上がりと言うこともありキャンプ、オープン戦では二軍で調整していたが、ウエスタン・リーグが開幕すると持ち前のセンスを生かして早くも右翼手のレギュラーに定着。打率.317、3本塁打26打点19盗塁をマークしてウエスタン・リーグ首位打者、盗塁王の二冠を獲得した。シーズン最終盤には一軍に昇格して9試合に出場、プロ初安打を含む6安打を記録した。
2015年は春季キャンプを一軍で過ごし、オープン戦も一軍に帯同したが最終的には開幕二軍スタートとなる。二軍では引き続き右翼手のレギュラーとして活躍し打率.321と好調を維持すると、7月からは一軍に活躍の場を移した。一軍でもレギュラーが固まっていなかった右翼手として積極的に起用され、最終的には51試合に出場。打率.255をマークし、プロ初本塁打を記録した。
2016年は自身初の開幕スタメンを勝ち取り、右翼手のレギュラーを確保したかに思えたが、4月下旬に右足アキレス腱を断裂し戦線離脱。それでも驚異の回復を見せて8月末には実戦復帰し、一軍昇格こそなかったものの二軍で18試合に出場し打率.343と復活を印象付けた。
2017年は中堅手にコンバートし、レギュラーに完全定着。139試合に出場して自身初の規定打席到達を果たし、3割こそ逃したものの1番打者として打率.297をマーク。2本塁打、26打点、36盗塁をマークし、チームの2位進出に貢献した。オフに背番号を7に変更。
2018年は自己最多を更新する141試合に出場し、「1番・中堅手」を担った。この年はシーズンを通して好調を維持し、打率.340、7本塁打、34打点、54盗塁と打撃三部門に加え盗塁数もキャリアハイを大幅に更新。首位打者、最多安打、盗塁王を獲得し、ベストナインとゴールデングラブ賞をダブル受賞した。
2019年は打率こそ前年より大きく低下したがそれでも.302と3割台をマーク。盗塁数は前年より増やして57個として、2年連続で盗塁王を獲得した。
2020年は全143試合にフル出場し、打率.352で2度目の首位打者を、52盗塁で3年連続の盗塁王を獲得した。
2021年は6月下旬に右太ももの肉離れを発症した影響で出場機会は94試合に留まり規定打席には乗らなかったが、打率.324をマーク。通算1000塁打を達成した。
2022年はオープン戦で右足首を捻挫した影響で開幕を二軍で迎えたが、4月下旬に一軍昇格後は主軸として活躍。125試合の出場で打率.316、5本塁打33打点、42盗塁をマークし、通算1000本安打を達成した。
2023年は開幕からハイペースで安打を積み重ね、シーズンでは136試合に出場し自身初の200安打を記録。最多安打に加えて打率.372で首位打者、57盗塁で盗塁王を獲得し、ベストナイン・ゴールデングラブも受賞した。この年通算4000打席、200二塁打、1500塁打、300盗塁を達成。
選手としての特徴・人物[]
50m5.7秒、遠投120m超の類まれな身体能力が最大の武器。
守備は俊足を生かして広い守備範囲を誇るが、捕球がおろそかになって失策数が多いのが課題である。
打撃はミートセンスに優れ、俊足を生かした内野安打が多い。また積極的にスイングする傾向にあるため三振数、四球数が少ない。
詳細情報[]
年度別野手成績[]
年 |
球 |
試 |
打 |
打 |
得 |
安 |
二 |
三 |
本 |
塁 |
打 |
盗 |
盗 |
犠 |
犠 |
四 |
敬 |
死 |
三 |
併 |
打 |
出 |
長 |
O |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | 東海 | 9 | 26 | 23 | 6 | 0 | 0 | 0 | 6 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 8 | 1 | .261 | .320 | .261 | .581 | |
2015 | 51 | 119 | 106 | 27 | 2 | 0 | 1 | 32 | 7 | 5 | 1 | 1 | 0 | 11 | 1 | 1 | 22 | 2 | .255 | .331 | .302 | .632 | ||
2016 | 24 | 101 | 94 | 26 | 2 | 0 | 0 | 28 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 1 | 8 | 0 | .277 | .327 | .298 | .625 | ||
2017 | 136 | 531 | 498 | 148 | 18 | 4 | 2 | 180 | 26 | 36 | 6 | 1 | 2 | 28 | 1 | 2 | 56 | 4 | .297 | .336 | .361 | .697 | ||
2018 | 141 | 603 | 559 | 190 | 27 | 5 | 7 | 248 | 34 | 54 | 6 | 1 | 2 | 37 | 1 | 4 | 38 | 2 | .340 | .384 | .444 | .827 | ||
2019 | 138 | 580 | 541 | 163 | 22 | 6 | 3 | 206 | 29 | 57 | 8 | 0 | 1 | 35 | 2 | 3 | 46 | 6 | .301 | .347 | .381 | .727 | ||
2020 | 143 | 587 | 554 | 195 | 53 | 5 | 6 | 276 | 35 | 52 | 7 | 2 | 1 | 27 | 1 | 3 | 33 | 2 | .352 | .385 | .498 | .883 | ||
2021 | 94 | 378 | 349 | 113 | 13 | 3 | 3 | 141 | 21 | 28 | 5 | 1 | 1 | 24 | 1 | 3 | 46 | 2 | .324 | .371 | .404 | .775 | ||
2022 | 125 | 507 | 472 | 149 | 41 | 7 | 5 | 219 | 33 | 42 | 8 | 0 | 1 | 33 | 1 | 1 | 56 | 0 | .316 | .361 | .464 | .825 | ||
2023 | 136 | 579 | 537 | 200 | 42 | 11 | 7 | 285 | 46 | 57 | 10 | 0 | 1 | 40 | 1 | 1 | 34 | 0 | .372 | .416 | .531 | .947 | ||
通算:10年 | 997 | 4011 | 3733 | 1217 | 220 | 41 | 34 | 1621 | 238 | 333 | 51 | 7 | 9 | 243 | 9 | 19 | 347 | 19 | .326 | .369 | .434 | .804 |
タイトル[]
- 首位打者:3回(2018年、2020年、2023年)
- 最多安打:3回(2018年、2020年、2023年)
- 盗塁王:4回(2018年 - 2020年、2023年)
表彰[]
- ベストナイン:5回(2018年 - 2020年、2022年、2023年)
- ゴールデングラブ:3回(2018年、2020年、2023年)
記録[]
- オールスターゲーム出場:6回(2017 - 2020年、2022年、2023年)
背番号[]
- 57(2014年 - 2017年)
- 7(2018年 - )
登場曲[]
- 「ルパン・ザ・ファイヤー」SEAMO
関連項目[]
東海グランパス 2024 | |
監督・コーチ | |
監督 | 74 安達真一郎 |
一軍コーチ | 77 高垣雅久(ヘッド) | 76 山口敦哉(投手) | 78 大森尚哉(投手) | 72 大嶺嘉久(打撃) | 80 早川照信(打撃) | 84 中里賢(内野守備走塁) | 75 伊地知嘉治(外野守備走塁) | 81 水沢孝人(バッテリー) | 92 小川猛也(コンディショニング) | 93 栖原直哉(コンディショニング) |
二軍監督・コーチ | 71 北村昇平(監督兼外野守備走塁) | 73 青木祐一郎(投手) | 88 成田寿浩(投手) | 86 長谷川元樹(打撃) | 82 近藤凌介(打撃) | 89 脇谷良照(内野守備走塁) | 91 高橋淳(バッテリー) | 94 日笠裕典(コンディショニング) |
三軍監督・コーチ | 96 松原拓哉(監督兼内野守備走塁) | 79 小山忠久(投手) | 85 荻原俊介(打撃) | 83 森良太郎(外野守備走塁)| 87 岡崎一矩(バッテリー) | 95 高橋雅人(コンディショニング) |
支配下選手 | |
投手 | 11 関慶裕 | 12 神野知希 | 13 荒木直矢 | 14 櫻井政康 | 15 藤澤雅親 | 16 柿原翔也 | 17 新井優翔 | 18 桑原雄大 | 19 丹羽大賀 | 20 尾崎輝 | 21 安達峻 | 23 菊池健太朗 | 26 佐伯勇吏 | 27 神坂郁祐 | 28 小松海士 | 29 宮﨑涼輔 | 30 井上雅哉 | 31 村田怜 | 32 前田蓮 | 33 十文字蒼空 | 34 大崎聖弥 | 40 河合基博 | 41 西郷悠輔 | 44 中田陸 | 48 風間由伸 | 58 マロッキ | 60 平野翔悟 | 61 大下将俊 | 63 重本駿斗 | 64 北村蓮 | 65 高瀬知規 | 67 大野翔 | 69 アリアス | 98 花田広生 | 99 ミランダ |
捕手 | 2 結城智也 | 22 子日貴啓 | 38 西尾隼汰 | 52 原敬志朗 | 57 山内航基 | 62 水谷徹 |
内野手 | 0 渡邉貴裕 | 1 清水聖貴 | 5 小野塚将崇 | 6 桜井将希 | 9 渡辺和真 | 10 森本洸佑 | 24 渡辺翔太 | 31 祖父江優也 | 36 澤井夏希 | 39 篠原智隆 | 47 高谷祐希 | 50 川島陽太 | 53 坪内加津佐 | 54 大橋優里 | 55 大下知恭 | 59 杉山悠生 | 70 佐藤涼真 |
外野手 | 7 新田拓也 | 8 上田真悟 | 25 稲垣大翔 | 35 ロドリゴ | 37 牧野敬将 | 42 ジョンソン | 45 山名星芽 | 46 吉竹力弥 | 51 折笠勇気 | 56 原口陽太 | 68 太田一星 | 90 バルデス | 97 岩城俊也 |
育成選手 | |
投手 | 201 広沢武蔵 | 211 石毛千晴 | 215 嶋孝太 | 219 田尻照喜 | 221 前原和希 | 223 浦田尚成 | 225 松尾維斗 | 231 曽我大弥 | 232 渋沢達郎 | 233 権藤崇史 | 234 米倉哲也 | 243 グリエル | 245 ヒメネス |
捕手 | 202 嶋田勇輝 | 203 小倉塁 | 208 宇佐美虎南 | 212 増田創太 |
内野手 | 204 三浦剛 | 205 野口甲斐斗 | 206 工藤大志 | 210 菅歩紀 | 213 三村雄吾 | 214 三村礼士 | 220 丸山竜平 | 226 猪子寛人 | 237 秦航祐 | 244 ペーニャ | 264 日吉健汰 |
外野手 | 209 林瑞樹 | 222 芝晶 | 224 瀬良誠 | 246 イノア |
東海グランパス 2013年ドラフト指名選手 | |
新人選手選択会議 | 1位:野村将大 | 2位:桜井将希 | 3位:結城智也 | 4位:木村真司 | 5位:藤澤雅親 | 6位:桑原雄大 | 7位:新田拓也 |
育成選手選択会議 | 1位:荒木直矢 | 2位:平崎敦士 | 3位:工藤光磨 | 4位:原遼馬 |