桜井 将希(さくらい まさき、1991年5月7日 - )は、愛媛県松山市出身のプロ野球選手(内野手)。
来歴[]
プロ入り前[]
小学生時代にリトルリーグで野球を始め、中学時代までは投手を務める。高校は西予市の東宇和高に進学し、ここで遊撃手へと転向した。高校時代は1年夏からベンチ入りを果たし、この年の夏に出場した甲子園では初戦に「9番・遊撃手」でスタメン出場するなど活躍。チームは2学年上で、後にプロでもチームメイトとなる神坂郁祐を擁し、準決勝で椎木渉を擁する茨城・常磐学館を、決勝でこちらは大学でチームメイトとなる豊島将吾を擁した大阪・東摂学園を下して初の甲子園優勝を達成した。
1年秋からはレギュラーに定着し、2年秋からはキャプテンとしてチームを牽引。3年夏は2年ぶりに甲子園出場を果たし、ベスト8まで進出した。ドラフトでは上位候補として注目を集めたが、プロ志望届を提出しなかった。高校通算18本塁打。
近畿学生リーグに所属する阪奈大へ進学後は、選手層が薄かったこともあり1年春からここでもレギュラーとし活躍。同期には1年夏の甲子園で決勝を戦った豊島が、2学年下には谷口翔がいる。通算8季80試合に皆勤出場し、リーグ史上1位となる116安打を記録し打率.406、7本塁打をマーク。4年時には豊島らとともに母校を初の神宮大会出場に導き、ベスト4入りを果たした。
50m5.9秒とシュアなバッティング、そして堅実かつ広範囲を誇る守備力で地方リーグながら上位候補として再び注目を集め、2013年ドラフトでは2位で東海グランパスから指名を受けた。
プロ入り後[]
ルーキーイヤーの2014年は春季キャンプ、オープン戦で一軍に帯同。開幕一軍入りを果たし、新人選手開幕スタメン入りを果たした。そのまま濱田篤司とのレギュラー争いとなったが、濱田が打率2割前後をうろついていたのに対し桜井は打率3割近辺をキープする好調さで、4月が終わるころにはすっかりレギュラーに定着。その後は疲労もあり打率を下げたものの、最終的には116試合に出場、規定打席にはわずかに届かなかったものの打率.258、4本塁打22打点13盗塁をマークした。
2015年は1年間を通して遊撃手のレギュラーに定着し、前年を大きく上回り139試合に出場。規定打席に到達し、打率.273、3本塁打25打点14盗塁を記録。
2016年は開幕から打率が3割を超える好調を維持していたが、5月上旬に相手投手の投球を右手首に受けて骨折し、戦線離脱。リハビリを経て約2か月後の7月に二軍に復帰するも、復帰2戦目の試合で今度は自打球が右足指を直撃し骨折。度重なるケガに泣かされて、32試合出場に留まってしまった。
2017年はケガから立ち直り、再び遊撃手のレギュラーとして活躍。2015年と同じ139試合に出場し、打率.267、2本塁打32打点を記録した。
2018年は136試合に出場し、打率はキャリアハイの.276を記録。攻守ともに活躍を見せてチームのリーグ優勝・日本一に貢献。自身初タイトルとなるゴールデングラブ賞を受賞した。
2019年は打率をさらに伸ばし、自己最高となる打率.302を記録。2年連続のゴールデングラブ賞を受賞し、また自身初のベストナインも受賞。この年の契約更改で、年俸が1億円を突破した。
2020年は二塁手にコンバートし、134試合の出場で本塁打は自己最多の5本を記録。打率.287、24打点をマークし、3年連続で二塁手としては初めてゴールデングラブ賞を受賞した。
2021年は137試合の出場で打率.271、4本塁打29打点を記録。14盗塁は自己最多タイで、4年連続のゴールデングラブ賞を受賞した。
2022年は131試合の出場で打率.281、3本塁打をマークし、32打点は自己最多タイ。通算1000試合出場、1000本安打を達成し、オフには5年連続でゴールデングラブ賞を受賞している。
2023年は134試合に出場し打率.293、3本塁打と32打点は昨季と同じ成績。通算1500塁打を達成したほか、オフには6年連続でゴールデングラブ賞を受賞した。
選手としての特徴・人物[]
50m5.9秒の俊足を生かしたスピード感あふれるプレーが特徴。打撃はミート力に優れ、三振が比較的少ない。
守備は俊足だけでなく、打球判断、初動の早さに定評がある。肩はそれほど強くないが、捕ってから送球までの動作がスムーズで送球の正確性も高い。
性格はクールで「一匹狼」とも評されるが、献身的なプレーで特に首脳陣からの信頼は厚く、地元マスコミからは「仕事人」と呼ばれることも多い。
詳細情報[]
年度別野手成績[]
年 |
球 |
試 |
打 |
打 |
得 |
安 |
二 |
三 |
本 |
塁 |
打 |
盗 |
盗 |
犠 |
犠 |
四 |
敬 |
死 |
三 |
併 |
打 |
出 |
長 |
O |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | 東海 | 116 | 440 | 396 | 102 | 11 | 3 | 4 | 131 | 22 | 13 | 3 | 20 | 0 | 22 | 0 | 2 | 59 | 6 | .258 | .300 | .331 | .631 | |
2015 | 139 | 525 | 477 | 130 | 21 | 4 | 3 | 168 | 25 | 14 | 2 | 15 | 1 | 29 | 1 | 3 | 62 | 3 | .273 | .318 | .352 | .670 | ||
2016 | 32 | 143 | 126 | 38 | 4 | 1 | 0 | 44 | 8 | 6 | 0 | 4 | 1 | 11 | 0 | 1 | 17 | 0 | .302 | .360 | .349 | .709 | ||
2017 | 139 | 555 | 494 | 132 | 20 | 4 | 2 | 166 | 32 | 14 | 3 | 22 | 0 | 36 | 0 | 3 | 53 | 6 | .267 | .321 | .336 | .657 | ||
2018 | 136 | 545 | 489 | 135 | 24 | 6 | 3 | 180 | 24 | 12 | 3 | 15 | 1 | 39 | 0 | 1 | 43 | 1 | .276 | .330 | .368 | .698 | ||
2019 | 132 | 499 | 458 | 140 | 17 | 5 | 3 | 176 | 22 | 11 | 4 | 7 | 0 | 33 | 1 | 1 | 48 | 3 | .306 | .354 | .384 | .738 | ||
2020 | 134 | 493 | 446 | 128 | 18 | 3 | 5 | 167 | 24 | 11 | 3 | 7 | 1 | 37 | 2 | 2 | 46 | 2 | .287 | .344 | .374 | .718 | ||
2021 | 137 | 523 | 469 | 127 | 17 | 4 | 4 | 164 | 29 | 14 | 4 | 12 | 0 | 39 | 1 | 3 | 67 | 6 | .271 | .331 | .350 | .680 | ||
2022 | 138 | 541 | 494 | 139 | 25 | 3 | 3 | 179 | 32 | 13 | 5 | 2 | 1 | 42 | 1 | 2 | 68 | 3 | .281 | .340 | .362 | .702 | ||
2023 | 134 | 517 | 467 | 137 | 24 | 3 | 3 | 176 | 32 | 12 | 5 | 3 | 1 | 43 | 2 | 3 | 75 | 1 | .293 | .356 | .377 | .733 | ||
通算:10年 | 1230 | 4781 | 4316 | 1208 | 181 | 36 | 30 | 1551 | 250 | 120 | 32 | 107 | 6 | 331 | 8 | 21 | 538 | 31 | .280 | .334 | .359 | .693 |
タイトル[]
表彰[]
- ベストナイン:1回(2019年)
- ゴールデングラブ賞:6回(2018年 - 2023年※2018年、2019年は遊撃手部門。2020年以降は二塁手部門)
記録[]
- オールスターゲーム出場:8回(2015年、2017年 - 2023年)
背番号[]
- 6(2014年 - )
登場曲[]
- 「サクラ咲ケ」嵐(第1打席)
- 「Happiness」嵐(第2打席)
- 「Troublemaker」嵐(第3打席)
- 「ワイルド アット ハート」嵐(第4打席)
- 「つなぐ」嵐(第5打席)
関連項目[]
東海グランパス 2024 | |
監督・コーチ | |
監督 | 74 安達真一郎 |
一軍コーチ | 77 高垣雅久(ヘッド) | 76 山口敦哉(投手) | 78 大森尚哉(投手) | 72 大嶺嘉久(打撃) | 80 早川照信(打撃) | 84 中里賢(内野守備走塁) | 75 伊地知嘉治(外野守備走塁) | 81 水沢孝人(バッテリー) | 92 小川猛也(コンディショニング) | 93 栖原直哉(コンディショニング) |
二軍監督・コーチ | 71 北村昇平(監督兼外野守備走塁) | 73 青木祐一郎(投手) | 88 成田寿浩(投手) | 86 長谷川元樹(打撃) | 82 近藤凌介(打撃) | 89 脇谷良照(内野守備走塁) | 91 高橋淳(バッテリー) | 94 日笠裕典(コンディショニング) |
三軍監督・コーチ | 96 松原拓哉(監督兼内野守備走塁) | 79 小山忠久(投手) | 85 荻原俊介(打撃) | 83 森良太郎(外野守備走塁)| 87 岡崎一矩(バッテリー) | 95 高橋雅人(コンディショニング) |
支配下選手 | |
投手 | 11 関慶裕 | 12 神野知希 | 13 荒木直矢 | 14 櫻井政康 | 15 藤澤雅親 | 16 柿原翔也 | 17 新井優翔 | 18 桑原雄大 | 19 丹羽大賀 | 20 尾崎輝 | 21 安達峻 | 23 菊池健太朗 | 26 佐伯勇吏 | 27 神坂郁祐 | 28 小松海士 | 29 宮﨑涼輔 | 30 井上雅哉 | 31 村田怜 | 32 前田蓮 | 33 十文字蒼空 | 34 大崎聖弥 | 40 河合基博 | 41 西郷悠輔 | 44 中田陸 | 48 風間由伸 | 58 マロッキ | 60 平野翔悟 | 61 大下将俊 | 63 重本駿斗 | 64 北村蓮 | 65 高瀬知規 | 67 大野翔 | 69 アリアス | 98 花田広生 | 99 ミランダ |
捕手 | 2 結城智也 | 22 子日貴啓 | 38 西尾隼汰 | 52 原敬志朗 | 57 山内航基 | 62 水谷徹 |
内野手 | 0 渡邉貴裕 | 1 清水聖貴 | 5 小野塚将崇 | 6 桜井将希 | 9 渡辺和真 | 10 森本洸佑 | 24 渡辺翔太 | 31 祖父江優也 | 36 澤井夏希 | 39 篠原智隆 | 47 高谷祐希 | 50 川島陽太 | 53 坪内加津佐 | 54 大橋優里 | 55 大下知恭 | 59 杉山悠生 | 70 佐藤涼真 |
外野手 | 7 新田拓也 | 8 上田真悟 | 25 稲垣大翔 | 35 ロドリゴ | 37 牧野敬将 | 42 ジョンソン | 45 山名星芽 | 46 吉竹力弥 | 51 折笠勇気 | 56 原口陽太 | 68 太田一星 | 90 バルデス | 97 岩城俊也 |
育成選手 | |
投手 | 201 広沢武蔵 | 211 石毛千晴 | 215 嶋孝太 | 219 田尻照喜 | 221 前原和希 | 223 浦田尚成 | 225 松尾維斗 | 231 曽我大弥 | 232 渋沢達郎 | 233 権藤崇史 | 234 米倉哲也 | 243 グリエル | 245 ヒメネス |
捕手 | 202 嶋田勇輝 | 203 小倉塁 | 208 宇佐美虎南 | 212 増田創太 |
内野手 | 204 三浦剛 | 205 野口甲斐斗 | 206 工藤大志 | 210 菅歩紀 | 213 三村雄吾 | 214 三村礼士 | 220 丸山竜平 | 226 猪子寛人 | 237 秦航祐 | 244 ペーニャ | 264 日吉健汰 |
外野手 | 209 林瑞樹 | 222 芝晶 | 224 瀬良誠 | 246 イノア |
東海グランパス 2013年ドラフト指名選手 | |
新人選手選択会議 | 1位:野村将大 | 2位:桜井将希 | 3位:結城智也 | 4位:木村真司 | 5位:藤澤雅親 | 6位:桑原雄大 | 7位:新田拓也 |
育成選手選択会議 | 1位:荒木直矢 | 2位:平崎敦士 | 3位:工藤光磨 | 4位:原遼馬 |