藤尾 賢介(ふじお けんすけ、1991年3月9日 - )は、兵庫県姫路市出身のプロ野球選手(投手)。
来歴
プロ入り前
中学時代はハンドボールをやっており、高校では硬式野球部に入部。当時のポジションは内野手だったが、3年間を通してベンチ入りはならなかった。
高校卒業後は岡山県の山陽スチールに入社。野球部に所属し、2年目の2010年に投手へ転向したが、この年に出場した都市対抗ではベンチ入り出来なかった。 この年の暮れにサイドスローに転向し、シンカーを習得して以降は頭角を現し、2011年からはエースを務めるようになった。この年からドラフト候補にたびたび名前が挙げられるようになり、2014年はエースとして都市対抗出場に貢献もしたが、実際に指名されることはなかった。
2015年は2年連続で都市対抗出場を果たし、3度目の出場でチーム待望の本戦初勝利を挙げる。この年のドラフトで愛媛ブルークラウンズから2位指名を受け、社会人7年目にしてようやくプロ入りを果たした。その後に出場した日本選手権でもチームの初勝利を完封で飾る活躍を見せた。
プロ入り後
プロでは中継ぎとして期待され、1年目となる2016年は春季キャンプ・オープン戦でアピールしたことで開幕一軍を勝ち取る。そのまま中継ぎの一角に食い込むと、5月からはセットアッパーを務めるようになって投手陣を支えた。後半は疲労から打ち込まれるシーンも目立ったが、最終的には46試合に登板して3勝1敗14ホールド、防御率3.54の成績を残し、新人王候補にも挙げられた。
翌2017年は勤続疲労から登板数が前年を大きく下回って12試合のみの留まった。防御率も4.73と悪化し、精彩を欠いたシーズンとなった。
2018年は開幕を二軍で迎えたが、その二軍で19試合に登板し防御率2.70と好投を見せると、6月中旬に一軍へ昇格。昇格後は一度も二軍へ降格することなくシーズンを投げ終え、防御率こそ4.22と特筆すべき成績ではなかったが、昨季を大きく上回る34試合に登板した。
2019年は前年より2試合多い36試合に登板。前年と同じく6ホールドを挙げ、防御率は3.99と前年よりわずかに良化させた。
2020年は前年と同じく36試合に登板。2勝5ホールド、防御率4.11をマークした。
2021年は19試合の登板に留まり、防御率も4.42と振るわなかった。
選手としての特徴・人物
上体を大きく沈ませるサイドスローから、切れ味鋭く沈むシンカーを決め球とする。持ち球は他にスライダー、カーブ、シュートなど。
詳細情報
年度別投手成績
年 |
球 |
登 |
先 |
完 |
完 |
無 |
勝 |
敗 |
セ |
ホ |
勝 |
打 |
投 |
被 |
被 |
与 |
敬 |
与 |
奪 |
暴 |
ボ |
失 |
自 |
防 |
W |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | 愛媛 | 46 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 14 | .750 | 48.1 | 40 | 4 | 15 | 0 | 1 | 32 | 4 | 0 | 20 | 19 | 3.54 | 1.14 | |
2017 | 12 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | .--- | 13.1 | 13 | 1 | 4 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 7 | 7 | 4.73 | 1.28 | ||
2018 | 34 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 6 | .500 | 32.0 | 32 | 2 | 10 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 | 16 | 15 | 4.22 | 1.31 | ||
2019 | 36 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 6 | .000 | 38.1 | 37 | 3 | 10 | 0 | 1 | 24 | 1 | 0 | 18 | 17 | 3.99 | 1.23 | ||
2020 | 36 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 5 | .500 | 35.0 | 33 | 4 | 14 | 0 | 1 | 22 | 0 | 0 | 16 | 16 | 4.11 | 1.34 | ||
2021 | 19 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | .--- | 18.1 | 18 | 2 | 6 | 0 | 0 | 13 | 0 | 0 | 10 | 9 | 4.42 | 1.31 | ||
NPB:6年 | 183 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 5 | 0 | 36 | .545 | 185.1 | 173 | 16 | 59 | 0 | 3 | 120 | 5 | 0 | 87 | 83 | 4.03 | 1.25 |
タイトル
表彰
記録
背番号
- 21(2016年 - )
関連項目
愛媛ブルークラウンズ 2022 | |
監督 | 75 大野泰隆 |
一軍 コーチ |
74 薬師寺慶和(ヘッド) | 76 山田知史(投手) | 72 太田拓矢(投手) | 77 河野雅裕(打撃) | 78 田崎直哉(打撃) | 81 鶴岡優太郎(内野守備走塁) | 84 黄川田和史(外野守備走塁) | 73 富田達哉(バッテリー) | 91 中尾周平(コンディショニング) | 92 高崎富久雄(コンディショニング) |
二軍監督 ・コーチ |
88 林佳彦(監督) | 83 大島寿憲(投手) | 86 長瀬雅毅(投手) | 87 平井一基(打撃) | 71 武藤博史(打撃) | 89 東川晃弥(内野守備走塁) | 80 奈良康介(外野守備走塁) | 85 高野久雄(バッテリー) | 95 松尾賢志(バッテリー補佐) | 93 田中潤児(コンディショニング) | 94 田端勇士(コンディショニング) |
投手 | 4 ケリー | 11 西村悠祐 | 13 宮本俊 | 14 岡本研吾 | 15 横山優一郎 | 16 山田恭平 | 17 小林貴将 | 18 小野田達也 | 19 藤林貴裕 | 20 鈴木涼 | 21 藤尾賢介 | 23 澤野航大 | 24 仁科陽 | 26 谷沢信幸 | 28 ハミルトン | 31 山本翔樹 | 33 森克秀 | 35 青山慶一郎 | 36 八木武揚 | 37 中村栄佑 | 38 ジョセフ | 41 安藤大暉 | 44 長野達哉 | 45 ガリクソン | 47 岩井翔 | 48 佐藤祥吾 | 50 柳沢朝陽 | 54 加藤航平 | 58 武本紫龍 | 59 橋本祥太郎 | 60 鎌田優希 | 66 清水寛幸 | 68 吉川健吾 |
捕手 | 3 斎藤昌磨 | 22 西井隆也 | 32 廣田侑季 | 49 石井昌人 | 57 豊永将斗 | 65 大本怜人 | 69 山下涼 |
内野手 | 00 谷麟平 | 2 桃井健太 | 5 大熊貴典 | 7 宮野大智 | 8 神崎眞吾 | 9 安田脩平 | 10 木谷真太郎 | 12 福永恭也 | 25 麻生晃汰 | 29 富樫颯斗 | 30 小山田大樹 | 39 布施大輔 | 40 山岡大夢 | 46 山崎佑生 | 52 田島虎太郎 | 56 永澤佑磨 | 67 バーンハート |
外野手 | 0 千葉愛斗 | 1 阿部泰史 | 6 畠山将平 | 27 豊島将吾 | 34 船田雄太郎 | 42 ルイーズ | 43 中嶋晋平 | 51 長谷川斗真 | 53 大村麗音 | 70 河野翔希 |
育成選手 | 101 芦田勘太(内野手) | 102 森山比呂(捕手) | 103 田村晨(外野手) | 111 高林敦也(投手) | 113 萩尾悠登(投手) | 114 島田拓二郎(投手) | 115 朝井冬馬(投手) | 116 宇賀地秀隆(投手) | 117 本堂來芽(投手) |
愛媛ブルークラウンズ 2015年ドラフト指名選手 | |
新人選手選択会議 | 1位:山本翔樹 | 2位:藤尾賢介 | 3位:富樫颯斗 | 4位:橋本祥太郎 | 5位:安田脩平 | 6位:馬場健太郎 |
育成選手選択会議 | 1位:狩野嵩 | 2位:廣田侑季 | 3位:石川皓大 |