許 政豪(Cheng-Hao Hsu、シュウ・ジェンホウ、1989年6月7日 - )は、台湾(中華民国)出身のプロ野球選手(外野手)。
来歴[]
CPBL時代[]
大学卒業後、地元球団であるCPBL・台北に入団。台北では1年目からクリーンナップを張って活躍し、2013年WBCにもチャイニーズタイペイ代表として出場。2014年から3年間は連続でベストナインに輝くなど、5年間で116本塁打を記録。走攻守揃ったスター選手として活躍した。
2016年オフに日本球界挑戦を希望。東海グランパス、大阪ゴールドモンキーズ、愛媛ブルークラウンズの3球団による争奪戦の末、東海が獲得に成功。12月に2年契約で契約合意した。
東海グランパス時代[]
来日1年目の2017年はシーズン当初こそ日本の環境にアジャスト出来ず苦しんだが、大嶺嘉久打撃コーチとのマンツーマン指導を経て徐々に適応。5月には打率3割台後半を残すなど、これまで左翼手を務めていたアレックス・バーネットを指名打者に、松山亮太を一塁手へ追いやって自身が定着。最終的には打率.270、19本塁打68打点の成績を残した。
2018年も左翼手のレギュラーを務め、打線では4番や5番を担当。打率.308、22本塁打74打点をマークしてオールスターゲーム出場も果たし、チームのリーグ優勝・日本一に大きく貢献した。
2019年は打率.290、30本塁打83打点と、本塁打でNPB自己最多を更新する。オフにメジャーリーグへのポスティング移籍を申請し、MLB・セントピーターズバーグとの契約に至った。
MLB・セントピーターズバーグ時代[]
MLB1年目の2020年は序盤好調で、右翼手のレギュラーに定着すると6月末までに81試合に出場し打率3割を大きく超える活躍を見せた。しかし7月中旬に守備で左手首を捻挫、さらに8月下旬には死球で右手親指を骨折して後半戦はほとんど出場できず、最終的に98試合の出場に留まった。310打数98安打で打率.316、10本塁打38打点をマークしている。
2021年は相手チームからの研究に遭って打撃成績が低下し、6月からはベンチを温める試合も増えた。最終的に94試合の出場で278打数63安打の打率.227、9本塁打22打点の成績に留まっている。
2022年は開幕後しばらくマイナーリーグで出場を続け、5月上旬に初めてMLBの試合へ出場。その後は主力選手の怪我によるチャンスが巡ってきたこともあって出場機会を掴み、最終的には自己最多116試合に出場。規定打席には到達しなかったものの、404打数112安打で打率.277、17本塁打63打点をマークした。
2023年は開幕をメジャーで迎えたものの、打撃の調子が上がらず5月中旬にDFAとなる。その後マイナーでのプレーを経てシンシナティへ移籍し、シーズン全体では43試合の出場で93打数16安打、打率.172、2本塁打7打点に終わった。オフにシンシナティを退団し、古巣のCPBL・台北へ復帰した。
選手としての特徴・人物[]
CPBLでは通算116本塁打、打率3割台中盤を残すなど打撃力は台湾球界トップクラス。台湾では6年間で9本(うち4本塁打)、日本でも2017年に3本(うち1本塁打)のサヨナラ安打を放つなど、サヨナラの場面に強い打者でもある。
50m6.1秒、遠投110mの高い身体能力を誇る。
詳細情報[]
年度別野手成績[]
年 |
球 |
試 |
打 |
打 |
得 |
安 |
二 |
三 |
本 |
塁 |
打 |
盗 |
盗 |
犠 |
犠 |
四 |
敬 |
死 |
三 |
併 |
打 |
出 |
長 |
O |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | 東海 | 138 | 540 | 489 | 132 | 22 | 3 | 19 | 217 | 68 | 4 | 2 | 0 | 3 | 44 | 3 | 4 | 68 | 6 | .270 | .333 | .444 | .777 | |
2018 | 143 | 594 | 529 | 163 | 32 | 1 | 22 | 263 | 74 | 6 | 3 | 2 | 6 | 51 | 5 | 6 | 74 | 4 | .308 | .372 | .497 | .869 | ||
2019 | 140 | 572 | 511 | 148 | 14 | 2 | 30 | 256 | 83 | 6 | 2 | 0 | 6 | 51 | 4 | 4 | 65 | 4 | .290 | .355 | .501 | .856 | ||
NPB:3年 | 421 | 1706 | 1529 | 443 | 68 | 6 | 71 | 736 | 225 | 16 | 7 | 2 | 15 | 146 | 12 | 14 | 207 | 14 | .290 | .354 | .481 | .835 |
タイトル[]
表彰[]
- ベストナイン:2回(2018年 - 2019年)
記録[]
- オールスターゲーム出場:2回(2018年 - 2019年)
背番号[]
- 16(2011年 - 2016年、2024年 - )
- 33(2017年 - 2019年)
- 8(2020年 - 2023年途中)
- 38(2023年途中 - 終了)